Power lunch(後編/ヤムチャ目線)
悟空が去った後、俺とブルマのケンカはヒートアップした。

当然だろう。あんなこと言われて黙っていられるか。
「俺は悟空の代用品だったのか!?」
「俺を騙していたんだな!!」
ああ、言ったさ。言ってやったさ。言えば言うほど虚しい台詞をな!!

始めのうちこそ、ブルマは俺を宥めたり言い訳をしたりしていたが、ものの5分も経たないうちに逆ギレした。
5分だぞ?信じられるか?
もうちょっともってくれたっていいじゃないか。せめてあと30分くらい…

「ああもう!うるさい!!」
「ちょっと、いい加減にしてよね!!」
「人が大人しくしていれば、いつまでもグダグダと!!それでも男なの!?」

酷いことを言われたのは俺なんだぞ。
何で俺が責められなきゃいけないんだ。

「代用品?そんなセコいこと、あたしがすると思ってんの!?あたしは欲しいものはね、何があったって手にいれるわよ!!」

俺は我に返った。
ヤバい。この展開はヤバい。
これは「やぶへび」の黄金パターンだ。

俺の動揺を感じ取ったのだろう。ブルマのやつ、ついにはこんなことを言いだした。

「これ以上うるさいこと言うのなら、もうあの服(※参照)着ないわよ!!」

えええええ!?
そんな…
あれ、かわいいのに。
すっごくかわいいのに!!


…………




俺は自分自身に負けた。

(※「あの服」がどんな服なのかは、Series5より読み取ってください)
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