Trouble mystery tour Epi.12 (7) byB
そそくさと池を去りフラワーガーデンを離れた後には、軽い昼食。テラス式のホットドッグレストランの一角に席を占めソーダを口にしたところであたしは五度目の息を吐いて、現状を肯定した。
…まあ、いいわ。
後ろめたいことがあるわけじゃないらしいし。悪いことじゃないわよ、うん。…恥掻かされたけど。
「喉の調子はどう?少しはよくなった?」
やがて運ばれてきた『フライドッグ』(フライブレット名物ホットドッグ。でも普通のホットドッグとどこが違うのかあたしにはわかんない)にケチャップをかけながら、あたしは訊いた。マスタードに手を伸ばしかけていたヤムチャは、その手を喉元へと当てて呟いた。
「う゛ーん、まだあんまり。昨日の今日だからなあ」
「そう。じゃあ、マスタードはかけない方がいいわね」
あたしはすかさずマスタードのボトルを取り上げた。ヤムチャは手は出さなかったものの、口ではしつこく抵抗した。
「マスタードくらい平気だよ」
「ダメよ。そんなんじゃいつまで経っても治らないわよ」
「マスタードのないホットドッグ食うのなんてガキくらい…」
「充分ガキでしょ、あんたは」
だから、多分に他意を込めて、あたしは言ってやった。
そ、ガキよ。人目も憚らずあんなことしてくる、我慢の利かないガキ。それにしても、こういうところでヤムチャの方からああいうことしてきたのって、初めてなんじゃないかしら。まったく記憶にないとまでは言わないけど、すぐには思い出せそうにないわ。
「ちぇっ。たかがマスタードでそんな言われ方したくないな」
「そう思うんなら諦めなさい」
「はいはい、わかったよ」
…なんか、本当にガキみたい。
わざとらしく口を尖らせた不満顔。一瞬前に見せたその子どもっぽい表情に呆れながら、あたしはマスタードをあたしたちのどちらからも手の届かないところに滑らせた。あたしもかけないでおいてあげるわ。付き合ってあげるというより、ガキに見せびらかすのはかわいそうだからね。
「で、この後はどうするんだ?」
「この後はフルーツガーデンよ。そう言ったでしょ。えーとね、フルーツガーデンでやってるフルーツ狩りは…桃、葡萄、梨、林檎、イチゴ、ブルーベリー、キウイ、無花果。今時期はキウイ以外ね。どれにしよっか…」
テーブルにパークマップを広げて、あたしはデザートの算段に入った。ホットドッグを齧りながらあたしの話を聞くヤムチャは、まったくいつも通りに見えた。ついさっきまでのガキみたいな態度も、その前までのそれっぽい雰囲気も、欠片ほども残ってない。相変わらず、立ち直りっていうか気持ちの切り替えの早いやつね。今のヤムチャは、ただお昼ご飯を食べている以外の何物でもない――でも、それでいいとあたしは思った。今この時まであんな雰囲気出されたら、またこの前みたいに吹き出す羽目になっちゃうわ。似合わないというより慣れの問題でしょうね、きっと。ヤムチャがそういうこと言ったりしても、ドキドキするどころか単純な驚きしか湧かないのよ。しかも、何度言われてもそうなのよね…あら、これってやっぱり似合ってないってことになるのかしら。
「…ま、行きながら考えるとしましょうか」
一頻り説明した後で、あたしは結論を棚上げにした。ヤムチャがあたしに選択を任せっ切りだったことと、食べるものがなくなったからだ。あたしが残りのソーダに口をつけたその時には、ヤムチャはすっかり食べ終わっていて、未だ封を切っていない例の煙草を弄んでいた。それで、煙草を吸わせないようさっさとデザートに移るべく席を立ったというわけだった。
まったく、本人より他人であるあたしの方が気遣ってやってるんだから世話ないわ。そんなことを思いながらレストランを出て、ヤムチャの腕を取った、その直後だった。
「やあ、お二方。こんなところで会うとは奇遇だね。それとも運命かな?」
横から、聞き覚えのある声がした。あたしは無視してやりたかったけど、そうしようとして逸らした目が、レストランのガラスに映ったエイハンと合ったので無理だった。
「ひょっとして、お食事が終わったところかしら。私たちもなのよ。これからどちらへ行かれるの?私たちはフルーツガーデンへ行ってフルーツ狩りをするのだけれど」
「あ、俺たちもそこへ行――てぇっ!」
おまけにヤムチャがリザに向かって思いっきり口を滑らせかけたので、いよいよ相手しに出て行かざるをえなくなった。こっそりとヤムチャの足を踏んでから、あたしは場を取り繕いにかかった。
「まだ決めてないのよ。いろいろあるから迷っちゃって」
「まあ、そうなの。それじゃ、私たちと一緒にいかが?お花畑はもう見たんでしょう?」
「うん、そうだね、それがいいよ。何といっても花とフルーツが、ここの見所だからね。きみたちのような大人ならば、なおさらね」
「そうね。でも、もう少し考えてみることにするわ。迷うのも楽しみの一つだから」
「そう?残念だわ。一緒なら楽しいと思ったのに」
「あまり迷う楽しみを行使し過ぎないよう忠告するよ。時間は有限だからね。帰りはきちんとツアーのバスで帰った方がいいよ。夜になると、街への道は大渋滞するそうだから」
「ええ、ご忠告ありがとう」
「グッドラック!」
最後にそう言って、エイハンは片手を上げた。その一見颯爽とした後ろ姿が人混みに消えたところで、あたしは笑顔を捨て去って、一言心からの言葉を贈った。
「べーっだ」
あのねちっこい態度とさっぱりした言葉の総称を、どう表したらいいのかしら。慇懃無礼と気障と自信家と何かを掛け合わせたような…別に嫌なこと言われてないはずなのにイラつくわ。もう一種の才能ね。
「まったく、なんでこんなところにいるのかしらね。あの人たちがこんなラフなレストランに入るとは思えないんだけど」
今だ近くにある、さっき自分たちが出てきたホットドッグレストランの入口を見ながら、あたしは言った。ヤムチャが妙に冷静な口調でそれに答えた。
「読んでるんじゃないか?例の占いでさ」
「まさか、そんなこと…」
「いや、冗談だよ」
「…つまんないわよ」
本当につまんない。冗談に聞こえないところが、最高につまんないわ!
「は〜ぁ。じゃあ、フルーツガーデンに行くわよ」
六度目の息を吐いて、あたしは会話と気分を切り替えた。すると、つまんない冗談を言っていたヤムチャは、今度は惚けたことを呟いた。
「あ、行くのか」
「…ったく、そこまでバカ正直なのはあんたくらいのものよ」
『敵を騙すにはまず味方から』…そんなことを言ってみても、慰めにもなりゃしない。こんなんだから、リザにもうっかり教えちゃいそうになるのよね。
改めてヤムチャの腕を取りながら、あたしは考えていた。今さっきのあの兄妹との会話から窺い知れた事実を。ヤムチャのやつ、慣れてきてるわよね。リザとの会話に。もう全然言葉に詰まったりしてないじゃない。だけど…それはいいんだけど、どうして口が軽くなるのよ?仲よくなったんじゃないはずでしょ?これは焼きもちとかじゃないわよ。そうじゃなくて、耐性できたんならどうしてビシッと言ってやれないのかっていう――
それはあくまで『考え』だった。確固たる不満にはなりえなかった。今のところはものすごく腹立たしいわけじゃないっていうのもあるけど、そういうのとは違う理由で、あたしにはそれを不満として固めるつもりはなかった。
だって想像できないんだもん。ヤムチャがビシッと言ってるとこ。
…あたしも慣らされたもんだわ。


一年中果物狩りが楽しめるフルーツガーデンは、フルーツフラワーパークの売りの一つ。天気のいい日はガーデン上空のドームの屋根が開放されて、ちゃんと自然の空気の中で自然を味わうことができる。まあ、人工的な自然だけど。でも虫がいないっていうのはいいわよね。
その入口、各果樹園への分岐点で、あたしたちは即席対策会議を開いた。
「で、どれにするんだ?やっぱりイチゴ…」
「葡萄よ!」
開いたっていうか、一瞬で結論は出た。とはいえインスピレーションによるものじゃない、深い考察に基づいての結論よ。
「え、なんで?」
「あの人たち、葡萄作ってるんでしょ。だったら、こんなところまで来て葡萄狩りなんてしやしないわよ」
「…なるほど」
そうよ、あっちが読んでるんなら、こっちだって読んでやるわ。占いなんか、ブルマさんのこの明晰な頭脳の前ではお遊びも同然なんだから!
「ま、ブルマがいいんならそれでいいさ。でも、後悔するなよ。後でやっぱりイチゴがよかったって言っても知らないぞ」
「そんな子どもみたいなこと言わないわよ」
「どうだかなあ」
…なんか唯一の味方が他人事みたいな態度だから、余計に。自分でしっかり予防線張らなくっちゃね。
赤ずきんちゃんが持ってるみたいな籠を手に、あたしたちは葡萄狩りを開始した。園内は見晴らしがよくて広さもそれなりにあるために、それほど他人とはち合わせることもなさそうだった。小川を模した水場。ところどころに置かれたガーデンテーブル。2mくらいの高さの葡萄棚には、黒や赤、その他いろんな色の葡萄がたわわに実っている。緑の葉っぱが逆光で透けて、見てるのもきれい。
「へー、いろんな種類の葡萄があるのね。とりあえずいろいろ食べてみよっと。ねえ、早く採ってよ」
で・も、ここの葡萄は見るためじゃなく食べるためにあるのよね〜。あたしがせっつくと、ヤムチャは意外そうな顔をして、断りを入れてきた。
「自分で採ればいいじゃないか。虫とかいなさそうだぞ、ここ」
…もう。相変わらず気の利かないやつねえ。
腹が立つというよりは呆れて、あたしはヤムチャを見上げた。レディファーストは身についても、本質は変わらないのね。
「だって届かないんだもん。ほら、葡萄の房には届くけど、その上の枝に届かないのよ。脚立あるけど使うの面倒くさいから、あんたが採ってよ」
こういうことに気づけないから、ヤムチャはダメなのよね。いくら自分は届くからってさ。せっかく背が高いのに、むしろ仇になってるじゃないの。
「ああ、はいはい」
「あっ、あれ!あの黒くて大きいの採って、ヤムチャ!」
「はいよ」
おまけにかわいくなぁい。どうせ採ってくれるんだから、そういう口利かなきゃいいのに。口っていうか、態度か。素直に採ってくれるわりには、態度が悪…いのともちょっと違うかしら。なんかうまく言えないけど、とにかく。
とにかく、あたしは葡萄の入った籠を持って小川に走った。冷たい水で葡萄を洗ったら、葡萄棚の下のガーデンテーブルでひとまずのデザートタイム。特大の黒い粒、コリコリした赤い粒、まろやかな緑の粒、シャキシャキした紫の粒。
「うん、おいしい。味もだけど、こういうところで食べるとやっぱりおいしく感じるわね〜」
「よく言うよ、まったく」
「中でも、これが一番好き。『貴婦人の葡萄』だっけ?味だけじゃなく、名前まであたしにぴったりだわ。ねえ、これもう少し採ってきて。もっと食べたいわ。今度はうんと水で冷やしてね」
「聞いちゃいねえな…」
おあいにくさま、聞いてますわよ。ただ流してるだけでね。
っていうか、流してあげてるあたしって優しいわよね。何より、ヤムチャと違って空気読めてるわ。
そう、空気。この果樹園を包み込む空気。葡萄棚の下を爽やかに吹き抜ける風。透けた葉と実の向こうに輝く太陽。遥か上空に広がる深い青空――
やがて再び葡萄をもぎ始めたヤムチャを横目に、あたしは園の片隅へと足を向けた。隣の果樹園との境目に植えられた背の高い木が、枝を張り出して心地いい日陰を作っている。木々の根元の薄い芝生に腰を下ろすと、さらに空が高くなった。ささやくような小川のせせらぎ、時々風に乗って聞こえてくる明るい笑い声、のどかな午後のひととき。
「んーーーっ…」
七度目の息を吐きながら、腕を伸ばした。すると正面の葡萄棚へとやってきていたヤムチャが、薄い笑みを浮かべながら呟いた。
「気持ちよさそうだな」
「気持ちいいわよ。ヤムチャもいらっしゃいよ」
「ああ、そうさせてもらうよ」
その声からは、ようやくおちゃらけた雰囲気が消えていた。…そう、雰囲気ね、とてもじゃないけど褒められたもんじゃなかったのは。別にそんなに求めてたわけじゃないけど、それでもね。気取りがないのとデリカシーがないのは違うからね。
もいだ葡萄にたっぷりと水をかけてから、ヤムチャはあたしのところにやってきた。木の幹を背凭れにして、並んで座る。間には葡萄の入った籠。水滴を纏った緑色の一粒を口に運ぶと、口の中で冷たくとろけた。
「ん、おいしい」
思った通り、そして言いつけ通りね。よく冷えてておいしいわ。舌鼓を打つあたしの横では、ヤムチャが何やら不思議そうな顔で空を見上げていた。
「おい、天井が開いてるぞ」
「あ、あれ。天気のいい日は開くようになってるのよ。高度があるから虫が入ってくることもないしね」
「ああ、それで風が吹いてるのか」
「ついでに言うとあれは特殊なミラーガラスで、天気が悪い時は外部の景色をカットできるのよ。メンテナンスする時なんかには、外から見えないようにすることもできるわ。後発版だからね、いろいろ改良されてるのよ」
とりとめのない会話が続いた。合間合間にデザートを摘みながら、あたしはこののんびりとした時間を楽しんだ。え?雰囲気?ああ、これはこれでいいのよ。というより、このくらいが適当でしょ。こんなところでいちゃつくほど飢えてないわよ。
「…ん〜、なんだか眠くなってきちゃったわ。ねえ、あたしちょっと寝るから、集合時間が近づいたら起こしてね」
「こんなところでか?」
「いいじゃない。たいして人目につかないわよ」
そしてそのうちに睡魔がやってきたので、あたしは素直にその誘いに乗ることにした。お花畑を歩いて、ボートに乗って、果物狩りをして、木陰でお昼寝。のどかよね。日和ものどかだし、隣にいる男ものどかだし、今日はのどか尽くしだわ。
そんなことを思いながら、あたしは横になった。少し芝生が硬いから、ヤムチャの膝を借りて。結果的にちょっといちゃついてるわね。でもまあ、どうせ知ってる人いないんだからいいわ。
目を瞑ると、その知らない人の存在さえもどうでもよくなった。早くもうとうとしてきたあたしの頭に、ヤムチャが触れた。そしてゆっくりと撫で始めた。羊の頭を撫でるつもりだったあたしの頭を、ヤムチャが撫でてるわけだ。『こんなところで』とか言ってたくせにね。素直じゃないっていうか、なんていうか。っていうか、前にもこんなことあったわね…
脳裏を掠めた記憶は横に置いて、あたしは目を瞑り続けた。頭の中ではなく外を撫でる手が気持ちよかったので。そして何より、今日は邪魔が入らなかったから。
やがて、そのままあたしは眠りに落ちた。最後にこう思ってから。
…うん。たまには、こういうデートもいいわね…




…思ってたよりずっと、あたし疲れていたみたい。
それとも、こんな時間に昼寝したのがいけなかったのかしら。そうかもしれないわね。中途半端に眠ると、余計に疲れちゃうのよね…
体が揺さぶられたのには、わりとすぐに気がついた。でも、あたしは動かなかった。動けなかったのだ。体がだるいとか重いとかいう以前に、なんか硬直してた。目を開けたいのに開かないの。起きたいのに、起きられないの。
「おい、ブルマ。そろそろ起きないと、帰りのバスに置いてかれるぞ」
でもそれは金縛りとか、そういうのじゃなかった。時々あることよ。どうしてそんな風になるのかは知らないけどね。だから、やがてかけられたヤムチャの言葉にも、あたしはいつものようにこう思った。
…うるさい。
うるさいわよ。そんなにしつこく揺さぶらなくてもわかるわよ。耳元で喋られて、起きないわけないでしょ。そうよ、あたしは起きてるわ。ただ体が動かないだけなのよ。
「うう〜…あと30分…」
でも、それも30分。そう、30分もしたら、きっと体も動かせる。いつもたいていそうだから。ようやくのことで口を動かしそう言ったあたしに、ヤムチャはさらにこんな言葉をかけてきた。
「あと30分寝てたら、置いてかれるぞ。そしたら渋滞に捕まっちまうけど、いいのか?」
「…よくないに決まってんじゃないの…」
…当たり前のこと、訊かないでほしいわ。
どうにかして再度口を動かしたあたしは、それからどうにかして体を動かした。ゆっくりと頭を起こすと、ようやくその段階に入った。体が重〜い。手足がだるけりゃ頭もだるい。だるさ余って気だるさ100倍…いえ、だるいのも気だるいのも同じか…
「あぁ〜…起き抜けは頭が働かないわ…」
昼寝なんかしなきゃよかった。寝入りは気持ちよかったけど、寝起きが最悪。目を擦る気にもなれやしない。今のあたし、たぶんこの旅行中で一番酷い顔してるんじゃないかしら。それを証明するように、今やあたしに対するヤムチャの態度は、いかにも追従気味だった。
「なんか飲むか?水持ってこようか」
「…コーヒー飲みたい。うんと濃いやつ」
「おまえ、またそんな無茶を…」
「あんたが何か飲むかって訊くからでしょ」
もっとも、空回りしてるけど。言うこときけないなら、最初から訊かないでほしいわよね。考えたら飲みたくなってきちゃったじゃないの。気遣う振りして、余計なことばっかりするんだから。
「飲みたいなら、途中のスタンドででも買うんだな。店に入ってる時間はないぞ」
「あ〜あっ」
文句と欠伸を同時に吐き出して、あたしは腰を上げた。その次の瞬間だった。
視界が一瞬真っ白になった。寝起きの立ちくらみのようでもあった。そうじゃないとわかったのは、あたしの足元はしっかりしていて、なお且つ地面に倒れたのではなく転がされたからだ。ふいに飛びついてきたヤムチャによって。わけがわからないままヤムチャと一緒に地面を数回転がって、あたしの頭はさすがに覚めた。揺れる意識。舞い上がった埃の匂い。やがて視界が止まったので、さっきまでとは違った意味で朦朧としている頭を起こしかけた。と、その前に、思わず瞑っていた目を開けたところ、自分の下にその体があることに気がついて、あたしは呆れてしまった。
――何か知らないけど、助けてくれたんだと思ったのに。女を盾にするってどういう…
当然、文句を言おうとした。『一体今何があったの』、そう訊こうともした。でもそのどちらも、あたしにはできなかった。
訊くべき相手がいなかった。あたしの下にいたのは、ヤムチャじゃなかった。
あたしの下にいたのは、あたしだったのだ。
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