Trouble mystery tour Epi.11 byY
――朝。
目が覚めたら、隣にブルマがいた。そう特別なことではない。特に、ここ数週間ほどのこととしては。
わりあいすっきりと目が覚めた俺に対し、ブルマはすぐには目覚める気配がなかった。形のいい眉を下げ長い睫毛を伏せて、静かな寝息を立て続けた。俺はというと、体を横向きにしてしばらくまんじりとその寝顔を見続けた。それも、そう特別なことではない。今となっては。そう、いつの間にかそうなっていた。もういちいち理由をつけるのもやめる。
俺はこの時間が好きになってきていた。こうして隣に寝転がって、ブルマが目を覚ますのを待つ時間が。俺の起きている気配が伝わるのだろうか、待ち始めてから何時間も眠り続けるということはなく、大概30分以内には起きることが、待つ気持ちを持続させていた。とはいっても、まったく手持ち無沙汰ではないわけではなく、時折乱れたベッドを直したり流れる髪を弄んだりしていたが。
この朝も俺はそうしていた。いや、いつもの朝よりはやや大胆に、頭を掌で撫でたりしていた。こんな風にちょっかいを出しそれがきっかけで目覚めたとしても、ブルマが怒ることはない。そのことに俺は気づいていた。そうだな、それが普段とこの旅行中との違いかな。起き抜けの機嫌がいつもよりややいいこと…
「ん…………」
そして、これはまるっきり主観によるものかもしれないが、なんとなく、起きた時の仕種がかわいいこと。まあこれについては、普段の俺はうっかりブルマを起こしてしまうことはあっても本当の起床にはあまり立ち会わないから、ブルマにしてみればいつも通りなのかもしれんがな。
ともかくも、俺にとってはかわいいと思える呟きを、やがてブルマは発した。それからもそもそと目を擦る様も、俺にとってはかわいかった。なおも寝惚け眼で半身を起こして大きく伸びをする様にまで心奪われるほど盲目的になっているわけはなかったが、目を細めるほどには俺はいい気分だった。何かを成し遂げたような満足感と爽やかな朝の光を感じながら、俺はブルマに声をかけた。
「よう、おはよう」
「…………おはよ」
ブルマは伸びをしたまま固まって、固まったまま数瞬遅れで言葉を発した。俺は思わず笑いを零した。ブルマのそのぎこちなさの理由に心当たりがあったからだ。それでここは優しくキスをしてやろうと思い体を起しかけたのだが、それはブルマ自身によって阻まれた。
それまでブルマの体にかかっていた布団が、頭から襲いかかってきた。ばふっと風を起こして頭から被せられたそれを払い除けると、ブルマはすでに目の前から消えていた。どこぞへ脱ぎ捨ててあったネグリジェを頭から被りながらバスルームへと入っていく後ろ姿が、背後にあった。俺は布団に包まりながら胡坐を掻き、軽く溜め息をついた。
照れ隠しだろ。わかりやすいなぁ…………ったく、もう。
朝になると時々ころっと態度が変わっちまうことが、この旅行中の困ったところだな。
…ま、俺自身も夜はちょっと気が大きくなるところがあるような気はするけどな。


その後、しばらくして。
「ちょっとヤムチャ!これ、一体どうしてくれんのよ!」
ブルマに続いてシャワーを浴びバスルームから出ていくと、さっきは逃げていったはずのブルマが、今度は一転して食ってかかってきた。俺の居ぬ間にきたらしい朝食のコーヒーを飲み干してから。
…やれやれ。逆の時は俺はいつも待ってやってるのにな。文句というよりはその姿勢の違いを嘆きながらテーブルにつくと、さらなる怒声が飛んできた。
「これじゃあ、首の出る服着られないじゃないの!まったく、油断も隙もないんだから!気づいたからまだいいものの、もし気づかないままだったら、とんだ恥を掻くところだったわよ!」
「何の話だ?」
はっきり言って、俺にはさっぱり話が見えなかった。俺じゃなくともきっとそうであったに違いない。説明も何もなく、抱いた怒りだけいきなりぶつけられてもな。こいつ、本当に頭いいのかな?などと思ってしまうのは、こういう時だ。おまけに言葉とは違って首の出てる服着てるんだから、ピンとこずともしかたがない。
「惚けないで、この首の後ろにつけた跡よ!」
「首の後ろ?ああ、これか、ちょっと赤くなってるな、虫さされ…」
「じゃないわよ、バカ!」
先ほど朝の挨拶を交わした直後に目にしたのとほぼ同じ動きで、ブルマが拳を握った腕を繰り出した。二度目の上に前振りの言葉があったこともあって、今度は俺はそれを受け止めた。俺に拳を止められて、ブルマは絵に描いたようなふくれっ面となったが、俺の顔をも強制的にそうするのに時間はかからなかった。
「かっわいっくなーい!」
「ひてて、ひて、ひたいって」
まだ頭を殴らせていた方がマシだったかもしれん。両の頬を力任せに引っ張られ人相を変えられながら、俺は思った。まったく、ブルマのやつ、手が早いんだから。いくら油断しているとはいえ、仮にも武道をやってる男にほとんど当ててくるんだから(今は抓られてるけど)相当だよな。
「なーによ、その態度は。わかってるのかわかってないのか、どっちなのよ!この筋肉バカ!」
おまけにこの剣幕。どうやら完全に逆撫でしてしまったようだ。やはりここはおとなしく殴られておくべきだった…
「あー…うん、ごめん。…で、何が?」
「アホー!」
俺は引きつりながらも頭を下げたが、ブルマの怒りの勢いは治まらなかった。さっさとテーブルに着き、口では終わりにするようなことを言いながらも、態度は一向に変わらなかった。
「ええい、もういいわ。話すだけ時間の無駄よ!でも今度またキスマークなんかつけたら、こんなもんじゃ済まないからね!」
「キスマーク?それそうか?そんなのいつつけたかな?」
「…昨夜、脱線しかかる前にでしょ。ったく…あれほどエッチなことしないでって言ったのに…」
いや、ちょっと変わったか――なんというか、珍しくぐちぐちした方向に。ブルマはなんだってずけずけ言うし、文句も愚痴も零すけど、いつもはわりとカラッと言うから…
「そんなに嫌だったんなら、されそうになった時にもう一度言えばよかったんだよ。そしたらきっとやめてたぞ」
だから、俺は慰めて…と言いたいところだが、心に飛来した思いは違った。意外な気持ち半分、納得の気持ち半分。結構本気で恥じらってるなあという思いと、結局はあんな態度取っておいて今さら怒られちゃかなわんという思い。最終的に、ちょっとおもしろいな、というところへ落ち着いた。
「コーヒーおかわり!それと、あんたちゃんと髪拭きなさいよ、水が垂れてるわよ!」
「はいはい…」
「『はい』は一回でいいの!」
「二つ頼まれたから二回なんだよ」
不自然過ぎる会話のぶち切り方も、その気分を壊しはしなかった。俺はなかなかいい気分で、ブルマには二杯目の、自分には一杯目のコーヒーを注ぎ、ブルマが食事を始めるのを横目で見ながら、濡れた髪をタオルで拭いた。
言うことはきいておかないとな。ブルマって怖いからさ。


女って気が長いよな。こと着飾ることに関しては。
ショッピングとかエステとか、そういうものに異常に時間をかけるんだ。普段はどんなに気が短くともな。
「じゃ、あたしスパ行ってくるわね。そうね、3時間はかかると思うけど…あんたは何してる?」
朝食の後、ベッドの上に寝転がりながら、俺はその話を聞いた。本日の予定。…の前に組み込まれた、昨日の残り香を払拭するための時間のことを。
全身マッサージ…30分かそこらなら、付き合ってもいいと思えるんだけどなあ。3時間もある上に〆がローズバスとあっちゃあ、まず大概の男は遠慮するよな。
「そうだなあ…ラウンジ…にいるのもなんだし…バーにでも行ってようかな」
ラウンジとティールームに3時間もいたりしたら、まず間違いなく捕まる。そう踏んだ俺は、いかにも人がいなさそうな場所を選んだ。もっと短くならんのか、とブルマに提言することはしなかった。ママが恋しいガキじゃあるまいし。『付き合って』と言われない限り、俺にはブルマの行動に口を出す筋合はないのだ。
ブルマはスカーフの結び目の位置を直しながら、呆れたように笑った。
「こんな朝っぱらからバー?不健全ね〜」
「なに、健全に腕慣らしでもしているさ」
「ああ、ダーツね。あんたも好きね」
「好きっていうか…ジムがあればそこに行くんだけどなあ…」
ベッドの上に寝転んで、両手を頭の後ろに組み、足は片方だけを高く組んで――我ながらかなりだらしない格好で、俺は無いもの強請りをした。ジムがあったら、少しは気が引き締まるだろうか?それはわからないが、引き締めに行くだろうことは確かだ。旅行に時間を割かれるのが惜しい、などとはもうまったく思わないが、むしろ少しはそう思った方がいいんじゃないかというほどに、自分が緩んできていることがはっきりとわかるのだ。ここにきてひさびさに思う。…俺ってかなり流されやすいな。特にブルマには。
「あんまり腕上げ過ぎないようにね。そんな遊びばかり上手くなるのもなんだから。それと、リザに捕まらないようにしなさいよ」
「はいはい」
わかっているさ。言われずともな。
ベッドに寝転んだまま、俺は手を振った。その態度にも返事にもブルマは何も言わず、また鏡を見て首元のスカーフを確かめた。なおもそこを気にしながら部屋を出て行くブルマの足音が遠ざかった頃、俺は心の中で頭を下げた。
…悪かったよ。やっぱり全然心当たりないけどさ。
そうして、5分ほどそのままぼんやりとベッドに転がり続けてから、ようやく腰を上げた。
「さてと。俺もそろそろ動くか」
ことさら独り言を零しながら。だるい辛いと言いながらもブルマはさっさと出かけたというのに、どこも何ともない俺が部屋でごろごろしてたんじゃあ、格好がつかなさ過ぎるからな。
ま、ブルマの言う通り、こんな朝っぱらからバーに行くというのも、正直どうかとは思うけど。


くだけ過ぎないカジュアルシャツを引っかけて、バーへ行った。午前中のバーは午後とは違って、健康的な雰囲気に包まれていた。
窓から差し込む朝の光が控えめにだが室内中を照らし、バーテンダーは明るい窓際で観葉植物に水をやっている。午後のバーが都会の夜の世界なら、午前のバーは眠りから覚めた街のようだ。やがて閃いたバーテンダーの笑顔にも、輝く太陽のように明るい爽やかさが漂っていた。
「おはようございます。何をお作りしましょうか」
「そうだな、水代わりに飲めるような軽いやつを頼むよ。それからダーツやらせてもらっていいかな」
「では、『パナシェ』をお作りしましょう。ビールをソーダで割ったものです。それにしても、お客様タフですねえ」
「ん?それはどういう意味だい?」
「昨日から、こちらにはまだ誰もいらっしゃらないんですよ。みなさまスパにご執心で、お休みするのも早かったようですし。おいでになったのは、ヤムチャ様が初めてです」
「ふーん。まあ、俺はタフなだけが取り柄らしいからな」
「そんなこと言われてらっしゃるんですか。それで、その仰られた方はどちらへ?」
「多分に漏れずスパに行ったよ」
その『パナシェ』という名の水を飲みながら、俺は胸を撫で下ろした。どうやら読みが当たったようだ。もっとも、そういう理由での読みではなかったが。なんであれ、来なさそうならそれでいい。今ではいろんな意味で、リザは怖いからな…
「さーて、そろそろ体を起こそうかな。ダーツ程度のものでも、3時間もやってれば体は起きるだろう」
「3時間もおやりになるんですか?お一人で?本当にタフですね…」
「これくらい朝飯前さ。ま、朝飯はもう食っちまったけどな」
「はは…」
呆れと感嘆の入り混じったバーテンダーの視線を浴びながら、俺はダーツを開始した。当てるのが目的ではなく体を動かすのが目的だから、気取りを捨てた大振りで。これだけ当たるのなら、俺、ピッチャーでもいけるんじゃないかな。などと脇に押しやった本業ではなく忘れかけていた副業について考え始めた頃、ドアの向こうから賑やかな話し声と足音がして、二人目の客人が現れた。
「おっはようございまーす!」
「おっはようございまーす!」
正確には、二組目の客人だ。連なってやってきた上に、完全にシンクロしている朝の挨拶。
「おはようございます。何を…」
「えっとねー、あたしジュース!」
「あたしも〜。それで色のきれいなのがいいな〜。そうだ、レインボージュースって知ってますか?今、南の都で流行ってるんだけどー」
「ええ、できますよ。フルーツの選択はお任せいただいてもよろしいでしょうか」
「あっ、あたしも。あたしもそれ!」
どうやら、みんながみんなへばっているというわけでもないらしい。少なくとも、いつも元気なミルちゃんとリルちゃんは、いつも以上に元気であるように見えた。気遣い無用とばかりにバーテンダーの声を遮って――或いは無視して、まったくマイペースに話を進めていた。
「ねえ、ダーツってどこにあるの?あたしたち、ダーツやりにきたんだ!」
「ダーツって一度もやったことないんだよね。今日やらなきゃもうやる時ないもんね〜。思い出してよかった!」
「ダーツでしたら、あちらの壁際にございます。先ほどからヤムチャ様がやっておられまして…」
「あっ、ヤムチャさん!」
「ヤムチャさん、おっはようございまーす!!」
「やあ。おはよ…」
「ヤムチャさんもダーツやってるなんて偶然ですねー!あたしたちも混ぜてもらっていいですかー?」
「っていうか、やり方教えてくださーい!」
そればかりか、俺の声も遮って――ほとんど無視して、ダーツの前に陣取った。俺はちょっと呆れたが、取り立てて突っぱねる理由もなかった。
「いいよ。教えるほどのものでもないけどね。こう、構えて投げればいいだけ。簡単だよ」
「わー、ヤムチャさん上手〜!」
「すっごーい、ど真ん中!」
「よーし、じゃああたしも狙っちゃお…あれーっ、全然届かないよー!」
「あれーっ、あたしも届かなーい!」
「力じゃなくてタイミングで投げるんだよ。ゆっくりとリズムよくね。こう、1、2、3っと」
「わっかりましたぁ〜。えーと…1、2、3…きゃーっ、当たったぁー!!」
「はーい!次、次、あたしやる〜。1、2、3…きゃーっ、外れた!届いたのに〜」
「うん、上手上手。じゃあね、今度はこう、人差し指が目標ターゲットを指差すように…そうだなあ、紙飛行機を投げるみたいな感じで…」
「はぁーい。いっきまーす!あっ、やったぁ!丸の中に入ったぁー!」
「きゃ〜、すごーい。よーし、あたしもいっきまーす!」
そうして、ものの10分も経った頃には、すっかりダーツをやる二人とその後見役の図になっていた。きゃーきゃー言いながらダーツを放る二人を後ろから見ていると、嫌みではなく心の底からその言葉が湧いて出た。
「元気だねー、二人とも」
「そんなことないですよ〜、もう足とか痛くってー」
「そうなの、マラソン大会の時とおんなじー!もう最悪〜」
「それなのにダーツなんかやりにきたの?元気だね…」
「だーって、全部やらなくっちゃ損ですもん!」
「だよねー、やれるものはやらなくっちゃね!」
「今日はね、夜になったら部屋でフルーツバスやるんですよ。スパの人に頼んだら、最後の日ならいいって言ってくれたから。ねーっ」
「そうなんです、特別にって。ミルって物頼むのうまいからぁ〜」
「何でも言ってみなくっちゃね!どうせ一度きりなんだしー」
なるほど、そういうスタンスか。元気な子たちだなあとは思ってたけど、旅行ならではのテンションか。…まあな。そういうのってあるよな。
いつもと違う行動。いつもと違う生活リズム。いつもと違う過ごし方。いつもよりはずっと長い共有時間。目が覚めてから眠りにつくまで、常に視界と意識の真ん中にブルマがいる……そんな状態で、そういう方向に傾かない方がおかしいんだよな。もし傾かなかったら、それはそれで苦痛の日々だ。
予定していた肩慣らしにではなく、まったく偶発的に飛び込んできた双子の言葉に、俺の心は目覚めさせられた。もともとそれほど省みていたわけではないが、それで完全に自己を肯定する気になった。
そうさ。いいじゃないか。どうせ一度きりのことなんだから。と言い切ってしまうには、90日というのは長過ぎだが。でも、一生のうちの90日と思えば案外短い。いや、それでは俺の気が長過ぎか…
やがて二杯目の水(という名目のアルコール)に口をつけた俺は、すでに心緩んでいた。ここにきた時には持っていた気を引き締めようという思いは、前述の通りもはやない。実際にもダーツを双子に取られて、引き締める術そのものもない。バーカウンターに体を凭れ、ただのんびりとダーツに興ずる双子を見ていたのだが、その隙をついたようにミルちゃんが声をかけてきた。
「ねーねー、ヤムチャさーん」
「んー、何だい?」
「今日、一緒に出かけませんか?」
「へっ?」
俺はちょっと頓狂な声を上げた。なんというか、不意を衝かれた。この子たちから俺に直截的なお誘いがきたのは、意外にもこれが初めてだった。なんとなく行動がかち合ったり、そそのかされたりしたことは、数え切れないほどにあったが。それと、ブルマにお伺いを立てていたこともな。
「今日の午後って、シルビー湖に行くでしょ?どうせならみんなで行きましょうよ。バスケットにお茶の用意してもらって。楽しいですよ!」
「バスケットはもう頼んであるんだよね。いーっぱい頼んだから、お二人の分もありますよ!」
「あ、ああ…えーと、それは…ちょっとそういうことは、俺の一存では決められないなあ。ブルマにも訊いてみないと…」
邪気のない二人の笑顔に俺はすっかり気圧されていたが、お伺いを立てる必要があることは忘れなかった。俺が言うと、ミルちゃんは俺の肩を叩きながら、からかうように言った。
「もう、ヤムチャさんってば、ブルマさんに弱いんだからあ〜」
「いやぁ…」
「じゃあ、ブルマさんにも訊いてみますね。ブルマさんはどこにいるんですか?」
「…朝食の後からスパに行ってる。終わったらここに来るんじゃないかと思うけど…」
「そっか。ケンカしたんじゃなかったんだ。な〜んだ、また修羅場のシーンが見れると思ったのにぃ」
「ミルってば、そういうことは思ってても口にしちゃダメだよ。ケンカしたんじゃなくてよかったですね、ヤムチャさん!」
「…………」
ケンカしたんだと思われてたのか…
途中から、俺は頭を掻きっぱなしだった。最初は照れを、最後には不甲斐なさを隠すために。
ちょっと別行動してただけなのに。一体、俺の存在意義って何なんだろう…
もっとも、それは後々――わりあいすぐに、わかることとなる。
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