俺はブルマの前にいた。ブルマは俺の前にいた。
そう、俺とブルマがそこにいた。
俺はブルマに話を聞きたかった。ブルマは俺に話をしたかった。
もちろん、こうなったのには経緯がある。でもそれを説明するつもりはない。これは俺たち2人の問題だ。
そうさ。あいつにだって、立ち入らせるものか。
どうしてこうなったのか?
どこからこうなったのか?
そんなことはどうでもいい。
俺が知りたいのは、おまえが幸せなのかということだ。
おまえが幸せになれるのかということだ。
俺はおまえを幸せにする自信はあるよ。
でも、おまえは?
おまえは幸せになれるのか?
おまえはどうすれば幸せになれるんだ?
俺は見た。ブルマの瞳から零れる一粒を。これまで決して、俺だけには見せなかった一粒を。
その時わかった。俺たちの関係が新しいものになったことを。
わからいでか、そんなもん。俺たちは腐れ縁だ。
今までも。そしてこれからも。
ずっと、ずっと。いつまでも。
俺たちはキスをした。長い長いキスを。
2人でする、長いキスを。
2人でした、長いキスを。
俺は幸せな男だ。
好きだった女には、いつでも会える。
好きになる女に、いつか会える。
最高に贅沢な男だ。
そうだろう? |